こんにちは!
大東市の住道駅南口から徒歩7分・近鉄バス住道駅筋バス停より徒歩1分の扇町にあるT.S.NAKAMURA接骨院です。
骨折をした際に、整形外科で手術が必要と言われ、手術を受けた経験はありませんか?
今回、小指の骨折をしてしまい手術を受けたが、手術後に何故か痛みや腫れ(浮腫)が取れず、病院で「もうこれ以上治らない」と言われてしまい悩まれていた女性が来院されました。その症状に関してなぜそうなっているのか説明させて頂きます。
大東市太子田在住の50代女性 右小指の痛みと腫れ
今年1月3日に右小指をぶつけて受傷されました。痛みはあったものの打撲だと思い様子をみていたそうです。痛みが引かないのと腫れも残っていたため1月15日に受診されました。病院で「末節骨骨折」と診断を受けられ、翌日に手術を受けたそうです。経過を追っていくと、術後4週間が経過していた際に骨折部の状態が悪いとのことで再度手術を受けられました。手術後、数週間が経っても痛みが引かず、小指以外の感覚もおかしくなってきたそうです。病院では「これ以上良くならない」と言われたとのことです。
指が曲がったまま・・・
指が腫れて痛い・・・
このまま戻らないのでは・・・
このような悩みを抱えて、来院されました。
次の画像が当院に来られた初診時の写真です。


こちらは1回目の手術後のレントゲン写真です。

こちらが2回目の再手術後のレントゲン写真です。

今回の骨折に関して、まずは受傷日から手術日になるまでに12日が経過していました。骨折は受傷日から日が経てば経つほど骨癒合の見込みが付かなくなります。1回目の手術は良かったとしても、2回目の手術の際はこの画像を見て分かるように、骨折部の辺縁が丸くなっている事がわかります。丸くなる=骨癒合しない ということになります。1回目のレントゲン写真の骨と、2回目のレントゲン写真の骨の違いは色にあります。1回目の骨はくっきり写っていますが、2回目は骨の色が薄くなっています(骨透亮像)。骨萎縮してしまっているのです。
今回のように、2度の手術に加え指を動かさなかったことにより起こったCRPS(複合性局所疼痛症候群)と判断しました。
CRPSに対してこれからリハビリをしていく方針にしました。
今回のこの症状は一体なんなの?
CRPSは、外傷や手術後に四肢の激しい痛みや腫れを生じます。
CRPSの原因はいまだ不明で、誘因から予想される程度や範囲を越えた症状を示すため、早期診断と集学的治療が必要となります。
CRPSは人口10万人あたり年間5.46〜26.2人に発症し、男性より女性のほうが3.4倍多いと報告されたいます。CRPSの原因は、骨折や捻挫、手術後に多発症すると言われています。
CRPSの臨床症状は、痛みや腫れ、運動障害、自律神経症状や皮膚萎縮などが挙げられます。
レントゲンを撮影すると、白く映る骨が薄っすら映ります。このことを「骨萎縮」と言います。
そもそもCRPS(複合性局所疼痛症候群)って聞いたことありますか?
実はギプスを受けた後や手術後に突然痛みや感覚異常が出る、かなり難しい症状なんです。 CRPSは、原因が明確でない強い痛みや感覚異常、皮膚温度の変化、腫れ、発汗異常などを伴う難治性の疾患です。 この疾患の怖いところは、「ケガが治ったのに痛みが増していく」ことです。
手術後のCRPSは、精神的にもかなりのダメージを受けるため、患者さんの表情には不安が浮かんでいました。 でも、T.S.NAKAMURA接骨院は「痛みの正体を知り、正しくアプローチすることで改善の糸口はある」と信じて日々施術に臨んでいます。
治療法はどうなるの?
CRPSの確定診断を待って治療を開始するのではなく早期にCRPSを疑い、リハビリなどの集学的治療を開始します。
リハビリは痛みを減少させ、関節可動域制限や運動麻痺による機能障害の軽減に有用です。電気治療は有用であり、マッサージや温冷交代浴、認知運動療法などの作業療法は、機能障害の軽減と社会復帰の促進に有用です。
症状の緩和とともに「骨萎縮」も改善してきます。
施術後、患者さんが「久々に指が軽くなった気がする」と笑ってくれた瞬間、こちらの胸が熱くなりました。
僕がこの仕事をしていて一番嬉しいのは、「痛みから解放されて、また前を向ける瞬間」に立ち会えることです。 痛みや違和感がある方、一人で悩まずにぜひ一度ご相談ください。 「どうせ変わらない」と諦める前に、一緒に“今できること”を探していきましょう。
このようにT.S.NAKAMURA接骨院では、外傷(ケガ)に特化した施術のみならず、原因のわからない症状の場合も、症状を特定して施術の提供が可能です。
また日常生活やお仕事での痛み、スポーツによる怪我の施術も得意としています。
その患者さんに適した施術方法・電気治療を組み合わせて最適な施術を提供致します。
痛みの改善、柔軟性の向上、血流循環の改善など期待できる施術を行い、早期回復のお役に立てればと考えております。
大東市の住道駅南口から徒歩7分・近鉄バス住道駅筋バス停より徒歩1分の扇町にあるT.S.NAKAMURA接骨院にご相談ください。